瑞希
智子
科学の本を読んでいたら、酸性雨のことが書いてありました。その記事には、酸性雨とは、木がかれたり、石像がとけるなど、とてもおそろしい事が書かれていました。
そんな雨が、家のまわりにふっているのか少し心配になり雨を調べてみたいと思いました。もし、酸性雨がふっているとしたら、地面も酸性なっているかもしれないと思い、土のphを測ってみたら、6.5ぐらいでした。酸性雨がふっているのなら、その土も酸性になっているはずなのにおかしいと思いました。
そこで、酸性雨と土のphとの関係を調べてみたいと、思いました。
家のまわりにふる雨のphを測定し、本当に酸性雨なのかを調べる。
そして、もし酸性雨がふっていたら、いろんな種類の土を集めて、どの土が一番酸性から中性にもどす力があるかを調べる。
・雨水の集めかた
良く洗った洗面器やボールなど、口の広い容器に雨水をためる。(1から2mmで良い。)
ふり始めの雨でないと、正確なあたいが出ない。雨がふり始めたら、すぐに集める。
(phの調べかた)
1. 本体から「酸性雨」と書かれた比色フィルムと酸性雨調査薬、スポイトを取り出し、比色フィルムは比色フィルムポケットにセットする。
2. 集めた雨水をスポイトを使ってテストビンにうつす。
3. 酸性雨調査薬を2てきたらし、軽くふりまぜる。
終わったらボトルのキャップは必ずしめておく。
4. テストビンを本体にセットする。カチッと音がするまで入れる。
5. 比色まどをのぞきながら比色フィルムを回して、テストビンの液の色に一番近い色 をさがす。昼間の自然な光のなかで、うらに白い紙を置いておくと正確にできる。
6. 一番近い色が見つかったら、その時の数字まどに出ている数字を上の表にあてはめてphを読み取る。
水など液体の性質の一つに酸性・中性・アルカリ性があり、phという単位で表す。
ph7が中性で、数字が大きくなるほどアルカリ性が強くなり、数が小さいほど酸性が強くなっていく。問題になっている酸性雨、は、phが5.6以下の時である。
6/18(水)から8/8(金)までの12回記録した。一番酸性が強かったのは、8/8(金)ph4.0で、平均するとph約5.3だった。
1. 測りたい土をけずり、テストビンの中に土を1cmぐらい入れる。
2. テストビンの線のところまで水を入れる。その中に、リトマス試験紙をつけるか、又は、ph調査薬を2てきたらす。
3. ph調査薬を入れた場合は軽くふって、土が沈んでから、酸性雨を測定する時に使った比色フィルムでphを調べる。
平均すると、ph約6.0であつた。
酸性雨がふっているなら、土の平均も、5.3ぐらいなはずなのにおかしいと思った。それに、土によって、酸性の割合がちがうことが分かった。
そして、いろんな土の酸性の割合を調べるため、酸がどれくらい中性になるのかの実験をすることにした。
調査2で土のphを測定した結果、ほとんど中性に近かった。そこで、色々な土や石を集めて、酸がどれくらい中性になるのかの実験をすることにした。
実験の方法は、酸性雨のもとであるりゅう酸を水でうすめて、phを4.0にする。そして、それぞれの土が入っているビ-カ-の中に、同じ量ずつりゅう酸を入れ、毎日phを測定する。
1. まず、水でりゅう酸をうすめて、phを4.0にして、250ccまで入れる。
2. 調べたい土を、100ccまで入れる。
3. phを測る。測りおわったらかきまぜる。
<注意> どのビ−カ−にも約100の所まで、砂・土・石等を入れる。また、りゅう酸は、約250ccの所まで入れる。
酸がどれくらい中性になるのかの実験で、アスファルトのphを一番最後に測定した日(9/1)のアスファルトのphは、ph5.5で中性にはあまり近くない。つまりアスファルトは、酸性雨を中性の雨にもどす力があまりない。もし、今よりも道路がふえたら、道路のほとんどがアスファルトでできているので、酸性雨がふったら、なかなか中性にもどすことができなくなってしまう。これは、あまり環境にはよいとは思えない。
コンクリートは思ったよりも、だいたい中性にもどった。phはph6.0だった。道路をつくるときは、アスファルトを使うよりも、コンクリートを使ったほうが、酸性雨がふっても、中性にもどす力が強いから、コンクリートを使ったほうが、環境にやさしくて良いのではないかと思う。
並木公園の土と砂を比べてみると、並木公園の土の方が中性に近づいた。並木公園には木がたくさんあるので、土だけでなく、木も酸性を中性にもどす力があるのかもしれない。砂漠のように砂ばかりのところだと、酸性雨がふったら、砂は中性にもどらないので、砂漠にも木を植える場所をたくさんつくった方が良いと思う。木を増やせば、木が少ないよりは、土のphが中性に近くなると考えた。