1、  ビデオを取り込むとはどういうことなのか?
(1)ビデオの多くはアナログ!ビデオ信号は、日本ではNTSCと言われるアナログの信号で作られていた。8mmVHSなどにもアナログ、いわゆる波の信号が記録されていた。学校にある多くのビデオはこのアナログ信号で、このままではコンピュータに取り込むことはできない。そこで、コンピュータの理解できるデジタル(0と1)の信号に置き換えてやらなければならない。ビデオを取り込むとは、信号をアナログからデジタルに変換するひとつの作業と考えてもらえばいい。
 最近、デジタルカメラが多くなった。これは最初からデジタル信号で保存されているので、静止したときやコンピュータに取り込んだときに、美しい。これからビデオを買う方は、デジタルにしておくと、コンピュータへの応用が利く。最近はDVDに直接書き込むビデオカメラも出てきた。それも便利だが、データがMPEG2になっていて、AVIで編集するのには向かない。そのままインターネットにデータを持っていくのに向いている。

(2)ビデオは動画!

当たり前だが、ビデオは動く。それが長所でもあり、欠点でもある。じっくり見せて考えてほしいときでも、動いてしまい、思考が流れていってしまうことがある。しかし、音声も含めた情報量の多さは圧倒的だ。必要なことを的確に素早く受け止める力があれば、大変有効な道具だ。また、ノートに文字で記録するより正確で、なおかつ繰り返し再生もできる。動画はその情報量の多さと、必要以上に見せないということが、同時に成立すれば、学習に有効だ。ビデオを取り込むとは、必要な所を切り取る作業でもあるのだ。

ただ、時間がかかり過ぎないようにできたらいいのだが。これについては、次でまた考えていきたい。