デジタルカメラの応用

 最近はデジカメを使う人が、かなり増えてきました。性能も向上し、気軽に撮影するにはコンパクトカメラより優れています。しかし、まだ、フィルムカメラに比べるとシステム化が遅れています。そのため、撮影の対象が狭められてしまっています。そこでちょっとした工夫で広角・望遠撮影、超望遠撮影、マクロ撮影、ができる方法を紹介します。なお、使ったカメラはコダックDC210AZOOMです。



1,超望遠撮影
 ようするに、双眼鏡や望遠鏡で拡大した映像をデジカメに記録すればいいわけです。例として手持ちの8倍、口径20mmを使った場合を説明します。



 上の写真のように、双眼鏡の接眼レンズにゴム製の見口が付いている物があります。こういう物はゴム見口を折り返しておいた方がいいでしょう。理由は、接眼レンズとデジカメの撮影レンズは、なるべく接近させたほうがケラレる(画面の周囲が暗くなる)事が少なくなるためです。ピント合わせはデジカメの画面を見てつまみを回して行います。デジカメはモニタが付いているのでいろいろな撮影に便利です。


                                         ケラレた場合

 35mmカメラの場合、手ブレを起こさないよにするためのシャッタースピードは、最低”レンズの焦点距離分の1”が目安になります。たとえば500mmの場合1/500秒より速いスピードが必要です。これはデジカメにも当てはまります。ただ、解像力がフィルムカメラより劣るので少し遅くても大丈夫だと思います。



 上の作例では35mmカメラ換算で58mmのレンズに8倍双眼鏡を併用してみました。(計算上464mm)カメラブレ防止のため三脚を使いました。
 8倍の双眼鏡を使った場合、レンズの焦点距離も8倍になります。前述のようにシャッタースピードは解像力を考えても1/200秒はほしいところです。そうなると手持ちでは昼間の方が撮影には有利です。暗いところでは三脚を使いましょう。
 遠景を撮影するときにはフラッシュが光らないようにしておいてください。露出不足になります。
2,超マクロ撮影
 これも、撮影レンズの前に凸レンズを置くだけです。この凸レンズは何でも使えます。身近な物としては、虫眼鏡、老眼鏡、カメラの交換レンズ、などです。凸レンズの度が強いほど近づく(拡大できる)ことができます。ただし、あまり近づきすぎるとフラッシュを光らせたときに陰ができるのと、撮影レンズと凸レンズの相性で周辺の像を悪化させるので限度があります。撮影レンズは数枚のレンズを組み合わせてきれいに撮影できるようになっています。そこに設計には全く関係ない凸レンズが入ってくるので、収差(像のひずみやボケ)が発生します。ここまで乱れるのは多くないのですが、下の作例では直線が曲がり、画面の端がぼけています。像の悪化は凸レンズの焦点距離が短いほど(度が強い)大きくなります。双眼鏡の場合はそれ自体で収差が補正されていますので凸レンズの場合よりきれいに写りますが、補正されている画角が狭いので画像周辺で悪化する場合があります。




 下の作例は左がデジカメのマクロモード(接写距離20cm)、右は虫眼鏡を併用した場合(同7cm)です。ただし、凸レンズの焦点距離によって拡大率は異なります。



 モニタが付いているとはいえピント合わせは難しいので、正確に合わせるには、試し撮りをした上でストラップ(カメラに付いている吊りひものこと)に印を付けるようにおすすめします。そして撮影するときにストラップで距離を測ります。また、ズームが付いている機種ではワイド、望遠、マクロの各レンズに凸レンズを組み合わせたピント位置に印をつけておきます。


虫眼鏡マクロで撮影大きさは10mm程度


3,その他の応用
 以上の使用法は撮影レンズの前に補助レンズをつけるという方法です。理想的には補助レンズの中心と撮影レンズの中心は一致していなくてはなりません。ですが、手持ちでは正確にはできませんので、できればアダプターを作成したいところです。天体望遠鏡のためのアダプターは市販されていますので、興味がある方は天文雑誌をご覧ください。


顕微鏡の接眼レンズにデジカメをつけて撮影

@正確なピント合わせをするには、室内に限られますがビデオ出力端子をテレビにつないで大きい画面で確認するといいと思います。
A広角・望遠撮影
 これはなんということはありません。市販の広角・望遠アダプターを使うだけです。特に頭は使いません。値段は高いですが便利です。使用上の工夫が必要ですがビデオカメラ用のアダプターは各種販売されています。
B顕微鏡写真
 これも顕微鏡の接眼レンズの後にカメラを置けば写せます。この場合は画面の周囲がケラレて円形になることが多いようです。
Cフラッシュの減光
 接写距離が近すぎるとフラッシュの光が強すぎて、写らないことがあります。このようなときはフラッシュの前に紙をセロテープで貼って減光するときれいに写ります。私の場合はスーパーのレシートでうまくいきました。