ガイガーカウンターと放射線源

  放射線の実験を行うときに必要なのがガイガーカウンターと放射線源です。
注意 放射性物質を扱うにはそれなりの知識が必要です。何も知らないで扱うと生命に危険が及ぶ場合もあります。また、ガイガーカウンターには数百〜千ボルトの電圧がはたらいています。機械によっては感電の危険があります。これらの実験を行うときには最低限の知識を持ってから自分の責任でおこなってください。どんな損害を被っても、当方はいっさい関知しません。

一般的なガイガーカウンター

1.ガイガーカウンター
  東京秋葉原にある「秋月電子通商」は、いろいろユニークなキットを発表していて有名です。そこのキットの中に数年前までガイガーカウンターがありました。残念ながらGM管(放射線のセンサー)の製造が中止され、キットも発売中止になってしまいました。回路は「高圧を発生させる部分+α」程度ですので、技術がある人には自作も可能です。ただ、現在GM管は一般的に入手が難しいようです。アメリカには通信販売に応じてくれるメーカーもあるようですので、探してみるのもいいでしょう。
  完成品を買うとすると最低35,000〜40,000円位します。ただ、電気事業連合会に申し込むと学校や団体なら無料で貸与してくれるようです。
  フィルムケースに電極を入れ、ブタンガス(ガスライターのガス)を充填したものがGM管のかわりに使えるという記事を見ました。ただ、ガスを漏れないようにするのが難しいでしょう。

秋月電子通商のガイガーカウンター
自然界の放射線は毎分3カウント前後です。

2.放射線源
  実験用放射線源は正式なものを買うと結構高価です。身近にあるものですと、
@ランタンのマントル・・・・・ランタンとはキャンプの時、灯油やガソリン、ガスなどを燃やし、その熱で明かりを得る道具です。ランタンの光る部分をマントルといい、網でできた袋のようなものです。この中にはトリウムが含まれています。キャンプ用品を扱う店で入手できます。(数百円)
 秋月のガイガーカウンターで毎分60カウント程度です。
 マントルを交換するとき、灰の粉塵を吸い込むと危険だと思います。

ランタンのマントル
A昔の火災報知器・・・・放射線を使うタイプの古い煙感知器に使われています。アメリシウム241で0.2〜1μキュリー前後です。火災報知器の業者に頼めば分けてもらえるかもしれません。
  「直接ふれないでください」と注意書きがあります。
 秋月のガイガーカウンターで毎分30カウント前後です。

煙感知器

煙感知器のふたを開けたところ
B蛍光灯の点灯管(グローランプ)・・・・・・・これは家で交換していらなくなったもので充分です。中の電極を取り出して実験します。プロメチウムが含まれているそうです。