携帯用小型三脚の作り方

 写真を撮っていると時々三脚の必要なときがあります。しかし、ふつうの三脚では大きさ重さとも気軽に持って歩くということができません。そのようなときにポケットに入る携帯用三脚が役に立ちます。まともな市販品を買うと結構いい値段になりますが自分でも作ることができます。
 形はライカの小型三脚をモデルにしました。
1,用意するもの
板:厚さ20mm程度のもの。ベニヤ板、杉は割れやすいので避ける。できればナラとかケヤキなどの広葉樹がよい。
ボルト:現在一般的に使われている規格ではなく「1/4W」というサイズの昔の規格です。ホームセンター等には置いてあります。つまみの付いたものがよいのですが、手に入らないときは少し長めのボルトと「蝶ナット」とナットを買ってください。もちろんナットも「1/4W」です。そしてボルトの端で蝶ナットをナットで固定してつまみを作ります。
自由雲台:カメラを自由な向きで固定する道具です。カメラ店で購入できます。大きさはいろいろありますが、小型の安価なもので充分です。
工具:のこぎり、糸鋸、カッター、ドリル(6mm)、金鋸(歯だけでもよい)

2製作
設計:図を参考にして、自分がほしい大きさを決めます。小型のカメラで使うなら、一番短い足「1」の長さが120mmくらい、幅は12mm程度でしょう。

設計が終わったら板に設計図を写し取ります。のこぎりで線に沿って切ります。点線の位置の中心に6mmのドリルで穴をあけます。
 ボルトで自由雲台を固定してできあがりです。
調整:足「1」「2」の上側は、回したときに引っかからないように角をカッターで削ります。
 足を回転させにくいときは、1と2および2と3の間のボルトのところにワッシャーを入れます。無ければボール紙でもよい。

ボルトが長すぎる場合は金鋸で切ります。 

これは外見上の問題ですが、足の長さがそろっていなければ削ってそろえる。

3使い方
雲台にカメラを固定する。 
ねじをゆるめ足を約120度ずつ開く。
撮影したい方向にカメラを固定する。

テーブル三脚として

高い地点から撮影したい場合は建物の壁や木に横向きに押しつけて撮影。

地面に生えている背の低い植物や、地面を這っている昆虫の接写。